無数に存在するMVNO事業者の中で、iPhoneを購入できるMVNO事業者は基本的にほとんど存在しません。
格安SIMをiPhoneに入れて利用することはできても、iPhoneを格安SIMと同時購入することはできず、あくまでAppleで別にSIMフリーiPhoneを購入しておいて利用するか、もしくはドコモなど大手キャリアが販売しているiPhoneをそのまま、もしくはSIMロック解除して利用する方法がiPhoneでの格安SIM利用時には主流です。
しかし、そんな格安スマホ会社には提供が難しいiPhoneを、契約時に同時購入できるMVNOが存在します。
それが、UQモバイルです。
格安SIMは使いたいんだけど格安スマホよりもiPhoneが使いたい、という人に最適のMVNOといえるUQモバイルの、iPhone購入についての詳細を確認していきます。
目次
「iPhoneを安く持てる」はUQモバイル最大の売り文句
UQモバイルが自社回線をお勧めする際の最大の売り文句として「iPhoneがある」という点は非常に強い訴求力を持ちます。
加えてそのiPhoneを格安で持てるとなれば、大きく心が揺れてもおかしくありません。
では実際、UQモバイルでiPhoneを手に入れようとした場合、どういう形になるのでしょうか。
まず大前提として、さすがにUQモバイルでも、最新のiPhoneを入手することはできません。
Appleとの難しい契約が絡んでいるiPhoneを取り扱っているだけでもすごいと考えるべきで、UQモバイルで手に入るiPhoneは、少し世代が前の機種で、iPhone 5sの16GB、そしてiPhone SEの32GBのみとなります。
そこはやはり、格安スマホ路線でサービス提供しているUQモバイルなので、どうしてもハイスペックな最新iPhoneがほしいという場合には、純粋にAppleや大手キャリアで購入した方がいいでしょう。
それでも、元々格安スマホにするつもりだったけれど、iPhoneがあるのならiPhone 5sやiPhone SEでも問題ない、という人にUQモバイルは大きな人気があります。
UQモバイルでのiPhone5s購入価格は、一括価格で43300円です。
その価格だけ見ると、iPhone 5sとしては高いかなと感じると思われますが、これに対して指定の料金プラン(おしゃべりプラン/ぴったりプラン)を選択すれば、マンスリー割が適用されます。
iPhone 5sの場合のマンスリー割は金額が非常に大きく設定されており、月あたり1800円×24回の割引がかかります。
つまり、イチキュッパ(1980円)の料金プランで利用している場合、1800円が毎月割り引かれて、残りの支払い料金については180円ということになります。激安ですね。
ただ、それでも一括価格が43300円となると少し負担が大きくなってしまうため、端末購入アシストを利用することで一旦UQモバイルがその端末代金を43200円アシストしてくれます。
それにより、端末価格はなんと100円。
残りの43200円に関しては、端末購入アシスト加算料が毎月1800円×24回加算される形となります。
つまり、マンスリー割と差し引き0です。
二年間の利用で、購入時の100円のみでiPhone 5sが手に入るというわけです。この場合の月額料金は、最安値でプランでイチキュッパ(一年間)となります。
端末購入アシストとマンスリー割に関しては、別記事でも詳しく解説しています。
関連記事:「UQモバイルの端末購入アシストは非常に便利なシステム」
2017年3月25日よりUQモバイルにて発売開始されたiPhone SEの詳細については、別記事にて解説しています。
関連記事:「UQモバイルでiPhone SEが購入可能に」
UQモバイルのiPhone 5sのSIMロック
UQモバイルで手に入れることができるiPhone 5s/iPhone SEには、SIMロックはかけられていません。
そのため、基本的には他のキャリアのSIMカードを入れても利用できるはずですが、そうした利用については保証はできないということです。
販売キャリアが他社SIMを入れての利用に保証ができない、というのは普通のことであり、一般的にはSIMフリーであればiPhoneには他社SIMカードを入れての利用はできるはずですが、そうした使い方をしたい時には自己責任で行うようにしましょう。
基本的には、UQモバイルで利用するためのiPhone、と考えておけば間違いありません。
UQモバイル・iPhone 5sの在庫問題
UQモバイルのiPhone 5sを入手するために今一番問題となっているのが、在庫についてです。
iPhone 5s自体以前の機種であるため、元々の在庫があまり多くないものと思われます。
UQモバイルのオンラインショップでは在庫切れが続いており、今後入荷するのかも未定の状態ということです。
もしこのままiPhone 5sが入荷しないのであれば、せっかくのUQモバイルの目玉がなくなってしまいますが、それに代わるiPhone SEの発売はすでに発表されています。
価格としては実質0円にはならずiPhone 5sと比べたら少し割高ですが、それでも「格安SIM事業者にiPhoneがある」という事実の方が大きく、いずれにしても大手キャリアよりは安くなることを考えればそれほどiPhone SEの価格を気にする必要はないかもしれません。
もちろん、他のAndroid版格安スマホには人気機種が目白押しなので、iPhoneにこだわらなければiPhone 5sと同じ最安値利用も可能となっています。
SIMフリーiPhoneをUQモバイルで利用する
現在UQモバイルのSIMカードで利用することができると動作確認が取れているiPhoneは以下の通りです。
iPhone 5s | UQモバイル版 |
iPhone 6 | SIMフリー/au |
iPhone 6 Plus | SIMフリー/au |
iPhone 6s | SIMフリー/au/ドコモ/ソフトバンク |
iPhone 6s Plus | SIMフリー/au/ドコモ/ソフトバンク |
iPhone 6までは、ドコモ・ソフトバンクのiPhoneはSIMロック解除ができないため、au系のMVNOであるUQモバイルのSIMカードを利用することはできません。
そのため、au版か、もしくはSIMフリー版のみが対応となっています。
iPhone 6s以降は、SIMロックを解除すればドコモ版やソフトバンク版でも利用することが可能です。
UQモバイルによる正式動作確認は取れていないものの、iPhone 7/iPhone 7 Plusに関しても、iPhone 6sと基本は同じで、UQモバイルのSIMカードを利用することは可能です。
au版、SIMフリーiPhone 7/iPhone 7 Plusはそのまま利用でき、ドコモ版・ソフトバンク版についてはSIMロック解除が必要です。
UQモバイルの新規申し込み時に、Androidスマートフォンの場合はSIMのサイズを選択することになりますが、iPhone利用の場合には個別にiPhone用SIMが選択できますので、間違わないように注意しましょう。
UQモバイル・iPhone利用まとめ
基本的に格安SIM事業者とiPhoneは相性が悪いと考えて間違いなく、どうしてもiPhoneがいいという場合には大手キャリアで普通に利用するのが一番簡単です。
ただその場合どうしても月額料金は今まで通り高いままとなってしまいますので、ここらで徹底した料金見直しを実施するのであれば、UQモバイルの利用は必須と言えます。
iPhone 5s/iPhone SEでいいのか、もっと性能の高いiPhoneがいいのか、しっかり検討した上で、いずれかの方法を選択しましょう。
UQモバイル公式サイト→【UQモバイル】