どちらもテレビCMでよく聞くフレーズかもしれません。
「ワンキュッパ」と「イチキュッパ」。
表現している内容はまったく同じです。月額「1980円」。
あまり気にせず聞いている人も多いと思います。しかし、その表現の差によって、ワイモバイルなのか、UQモバイルなのか、提供している会社は全く異なります。
「ワンキュッパ」はソフトバンク系のワイモバイル、一方「イチキュッパ」はau系のUQモバイルというMVNOです。
どちらも月額料金を最低料金1980円で利用できるという点ではまったく同じなのですが、ただし、この二つの「月額1980円」には、よくよく確認していくと細かい違いがあります。
どちらが有利なのか、それぞれの1980円にどういう違いがあるのか、詳細を確認してみます。
関連記事:「UQモバイルのメリットデメリットまとめ」
目次
ワンキュッパとイチキュッパはほとんど同じ?
ワイモバイルとUQモバイルの料金体系は、パッと見ただけではその違いがほとんどわかりません。
細かい点を完全に度外視してしまうのであれば、どちらもほとんど同じ、と言ってしまってもいいくらいです。
ただ、それではさすがに元も子もありませんので、細かい違いを見ていきたいと思います。
ワイモバイル | UQモバイル | |
回線 | ソフトバンク系 | au系 |
最低月額料金 | 1980円 | 1980円 |
通話プラン | 通話無料回数無制限(10分) | 5分かけ放題(ぴったりプラン) 従量制(おしゃべりプラン) |
最低利用期間 | 二年更新 | 二年更新 |
解約金 | 9500円 | 9500円 |
テザリング | 可能 ※SIMフリーiPhoneでは不可 | 可能 |
家族割引 | あり | なし |
データシェア | あり ※データプランSとセット | なし |
繰り越し | なし | あり |
高速低速切替 | あり | あり |
SIMロック | あり ※解除可能 | なし |
こうして比較してみていくと、ほとんど同じに見えたワイモバイルとUQモバイルの違いがよくわかります。
それぞれに一長一短があり、何を重視するかによって、どちらの方が有利になるかは変わってくるといえそうです。
逆に言えば、それほど細かくこだわる点がなく、とにかく1980円で毎月利用できればそれで充分、という場合には、どちらを選んでもほとんど変わらない、ということもできそうです。
かけ放題は「5分 vs 10分」でワイモバイル有利
UQモバイル、ワイモバイルともに、メインとなる料金プランでは時間限定のかけ放題プランが採用されています。
ただ、両者の違いとしては、かけ放題になる1通話あたりの時間に差があります。
UQモバイルが、1通話あたり5分かけ放題なのに対して、ワイモバイルは10分かけ放題です。同じ料金で5分と10分、5分もの差があるのであれば、これは圧倒的にワイモバイル有利です。
比較的に1通話あたりの時間が長いのであれば、ワイモバイルを選択した方がいいでしょう。
ただ、それほど通話自体多くないし、そんなに長電話もしない、ということであれば、このポイントは気にせず他の注意点に注目した方がいいでしょう。
テザリング・SIMロックで注意が必要なワイモバイル
UQモバイルではテザリングについてあまり心配する必要はありませんし、UQモバイルで販売されているスマートフォンやiPhoneも、SIMロックはかかっていないSIMフリー端末となっていますが、ワイモバイルはこの点が異なります。
テザリングは、ワイモバイルで販売されているスマートフォン・iPhoneではそのまま利用できますが、SIMフリーiPhoneでは利用ができません。
さらに、ワイモバイルのスマートフォン・iPhoneはすべて、ドコモ・au・ソフトバンクと同じように、SIMロックがかけられています。
そして、それら大手キャリア販売分のスマートフォン・iPhoneと同じく、SIMロックを解除する際に、一定のルールが定められており、購入後すぐにSIMロック解除ができるわけではありません。
そもそも何のためにSIMロック解除を実施するのか、という話ではありますが、もし海外利用のため、などの理由があり、即時でのSIMロック解除が必要な場合には、ワイモバイルではなく元々SIMフリーのUQモバイルから購入した方がいいでしょう。
家族回線も利用するならワイモバイルが有利
もし、自分ひとりではなく、家族の回線まで一緒に利用したいという場合には、UQモバイルでは家族割引はありませんが、ワイモバイルには家族割引サービスが用意されています。
ワイモバイルの家族割引サービスでは、最大9回線までの副回線の利用料金が500円OFFとなるため、非常にお得です。
家族の人数が多ければ多いほど、ワイモバイルは有利になります。
ただ、その家族の間で余ったデータ容量を分け合ったりプレゼントしたりという機能はありません。
容量が足りないと感じたら、単純にプランを上げるしかありません。
くりこしのあるUQモバイル・くりこしがないワイモバイル
毎月利用できる高速データ通信容量が余った場合、UQモバイルでは「くりこし」することができますが、ワイモバイルはくりこし機能を持ちません。
そのためワイモバイルでは、容量を余らせてしまうと毎月切り捨てになってしまうためもったいないです。
あまりにも余り分が多いと感じられたなら、プランを下げることを検討した方がいいでしょう。
特にインターネットの利用が多いユーザーにとっては、このくりこし機能は非常に重要で、あるかないかでは使い勝手に大きな差が出てきますので、ワイモバイル利用時には注意しましょう。
結局ワイモバイルとUQモバイルはどちらがお勧めなのか
以上みてきた通り、ワイモバイルとUQモバイルは、それぞれいいところもあれば苦手な部分もあります。
結局、こちらの方が圧倒的にお得とは一概には言えず、利用方法など状況による、というのが答えになります。
通信エリアも、ワイモバイルとUQモバイルでは違いがありますので、最低限自分の生活圏内のエリア状況くらいは確認しておくと間違いないかもしれませんね。
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