2017年2月のMobile World Congress(MWC)で発表された、Xperia4機種(Xperia XZs/Xperia XZ Premium/Xperia XA1/Xperia XA1 Ultra)は、2017年5月23日、正式にauの2017年夏モデル新機種として発表され、5月26日よりXperia XZs SOV35が、5月30日に実施されたau発表会に先行する形で発売されました。
auの夏モデル・Androidスマートフォンとしては最大の売れ筋機種ではありますが、その後7月に発表されたau ピタットプラン/au フラットプランとの相性はどうなのでしょうか。
auのXperia XZsおよび、今回auからは未発売となった他のXperia3機種についてもあわせて確認していこうと思います。
目次
Xperia XZ Premiumの主な特徴
2017年2月にMWCで発表されたXperia4機種を分類すると、Xperia XZ PremiumとXperia XZsがハイスペックモデル、Xperia XA1とXperia XA1 Ultraがエントリーモデル、というくくりになるようです。
そのハイスペックモデルの中でも最高位モデルがXperia XZ Premiumです。今回、auからの発売はされません。日本ではNTTドコモからのみ発売されています。
「Premium」を冠するXperiaとしては、Xperia Z5 Premiumという機種が以前ありましたが、それ以来のPremiumモデルとなります。
Xperia Z5 Premiumも、その当時のXperiaの中では最高スペックを搭載した機種でしたが、今回も現時点で考えうる最高のカメラ・パフォーマンス・ディスプレイを採用したスマートフォンとなっています。
Xperia XZ Premiumは、4K対応ディスプレイが採用されており、これもXperia Z5 Premium以来となります。
カメラに関しても、画素数は前機種のXperia XZの2300万画素より若干落として1900万画素となっていますが、レンズ・センサー・画像処理エンジンのすべてに改良がくわえられており、今まで以上に暗所での撮影にも強くなっています。
あわせて最大960fpsで再生が可能となる「スーパースローモーション撮影機能」も搭載しているなど、カメラ周りはかなり強化されています。
動画を見るにしても静止画を見る場合でも、世界初の5.5インチ 4K HDRディスプレイが輝きを放ちます。
処理能力についても、クアルコムの最新チップセット「Snapdragon 835」を搭載しており、パフォーマンスの向上に大いに期待できます。
Xperia XZsの主な特徴
Xperia XZsは、今回auから発表された、2017年夏モデルのメインとなる機種です。
ディスプレイサイズが約5.2インチということで、最も今までのXperiaのフラッグシップモデルに近い、馴染みのあるサイズといえるかもしれません。
電池容量は、Xperia XZ Premiumが3230mAhなのに対して、2900mAh。まぁそれでも十分すぎますね。
ROMとRAMは32GBと4GBということで、こちらも十分といえます。
以下おおまかなスペックです。
商品名 | Xperia XZs SOV35 |
カラー | ブラック、ウォームシルバー、アイスブルー、シトラス |
OS | Android 7.0 |
ディスプレイ | 約5.2インチ トリルミナスディスプレイfor mobile/FHD |
重量 | 約161g |
チップセット | MSM8996(2.2GHz×2+1.6GHz×2) |
カメラ | メインカメラ: 約1,920万画素/CMOS サブカメラ: 約1,320万画素/CMOS |
電池容量 | 2900mAh |
サイズ | 約72 (W) x 146 (H) x 8.1 (D) mm (最厚部 8.7mm) |
ROM/RAM | 32GB/4GB |
対応機能 | 防水/防塵、おサイフケータイ、ワンセグ/フルセグ、VoLTE |
非対応機能 | 赤外線 |
ほぼグローバルモデルとして発表されたときのスペックそのままですね。
日本仕様としてワンセグ・フルセグ等が追加されているくらいの違いでしょうか。Xperia XZともそれほど大きな違いはなく、カメラの画素数については若干落とされてはいるものの、新開発のカメラシステムを搭載しています。
Xperia4機種の共通項
今回のXperia4機種を通して共通している点として、充電端子がUSB Type-Cになっているところです。
これはすでに、前機種のXperia XZが既にUSB Type-Cを採用しているので、今後はずっと継続していくものと思われます。
世界的な流れとして、新機種はどんどん、USB Type-C対応になってきています。
今までの充電器がアダプターを付けないと使えなくなってしまいますが、新たに購入する場合にはUSB Type-C対応機種の場合は、Typec共通ACアダプタ01を購入する必要があります。
Xperia XA1とXperia XA1 Ultraとは
日本では結局、未発売となった両機種。
とりあえず電池容量は2300mAhと2700mAhということで、少し抑えめになり、チップセットやカメラ性能などが上位機種とは異なります。
ディスプレイサイズはXperia XA1が5インチ、XA1 Ultraが6インチで、XA1 Ultraに関しては、auから以前発売されたXperia Z Ultraのシリーズとなりますが、今回の発売は見送られました。
ちなみにXperiaのUltraシリーズは、ドコモからは今まで発売されたことがありません。
au 2017年夏モデル「Xperia XZs」は5月26日に発売開始
毎年、夏モデルの発売時期はある程度一定で、6月から7月にかけて発表され、夏に向けて順次発売という流れがほとんどでしたが、2017年は5月30日の発表会に先駆けて、XperiaとGalaxyのみ発表され、発売も発表会より先という形になりました。
XperiaはAndroidのスマートフォンの中では一番の売れ筋機種であるためか、新機種の中でも毎回早い時期に発売されるケースが多いですが、今回もそのパターンでした。
今から機種変更、新規契約を検討しているのであれば、Xperia XZsは最有力の候補として検討してみてはいかがでしょうか。
関連記事:「Galaxy S8/S8+はau2017年夏モデルとして登場」
auピタットプランとXperia XZsの相性
auからのビッグニュースとして2017年7月14日より開始された格安料金プランauピタットプラン。
うまく活用するとかなりメリットの大きな料金プランとなってはいるものの、一点だけ大きな注意点があります。
それは、auピタットプランを選択した場合、端末購入補助である毎月割が適用しないという点です。そのため、Xperia XZsを購入する場合には、その端末価格がそのまま全額かかってくる形となってしまい、負担としてはなかなか大きくなってしまします。
そもそもauピタットプランは、機種をあまり気にせずに毎月の料金を安くしたいユーザー向けに設定されていると思われるため、ここは考えどころです。
あえて毎月割なしで端末料金全額を覚悟の上でauピタットプランを選択する価値があるのかどうか、Xperia XZs購入時に価格比較をした上で選択した方がよさそうです。
関連記事:「au ピタットプラン/au フラットプラン詳細まとめ」