2017年7月に開始されたau ピタットプランが非常に気になっている人は日に日に増えているのではないでしょうか。
私もそんな中の一人で、やはり一台、auピタットプランで利用してみたいという思いに駆られ、できるだけ安く購入できる方法を模索した結果、MNPを利用して初スマホ割を適用させた上で、Qua phone QX(キュアフォン・キューエックス)を購入してみました。
今からau ピタットプランでauの新規契約をしたいと考えている人にとっては、Qua phone QXは気になる機種ではないかと思いますので、実際に利用してみた感想などを解説していこうと思います。
目次
Qua phone QXの価格
Qua phone QXの購入を検討している人のほとんどが、その価格の安さに魅力を感じているのではないかと思います。
価格を気にしない人は、何よりも人気のXperiaやAQUOS、Galaxyなど、もっと他の機種を選択するはずですし、au オリジナルブランドだから、という理由でQua phoneを選択する人はほとんどいないと思われます。
何よりQua phoneのうりはその「安さ」であるということは疑いようがありません。
事実、今回の購入動機も「安さ」でした。今、auで最も安く利用するためにはどういうプランのどういう機種を利用すればいいのかと考えたときに導き出された選択肢が、Qua phoneだったわけです。
現在のQua phone QXの価格は、税別32400円とされており、軒並み10万円近い価格が設定されている人気機種とは一線を画しています。3万円台という価格水準は、一般的な格安スマホと同水準と考えていいでしょう。実際、スペックなどを考えても一般的に販売されている格安スマホとほとんど近いスペックといえます。
32400円+消費税程度であれば、一括購入も視野に入るかと思いますが、もちろん割賦を組むことも可能です。
その場合、auピタットプランで推奨されている48回の支払いの場合、月々675円です。
アップグレードプログラムEXを利用した場合、二年で機種変更すれば残りの24ヶ月分は免除されるため、事実上端末価格は半額程度になるのですが、アップグレードプログラムEXのプログラム料は毎月390円かかっているので、実際のところややお得、といったところでしょうか。
いずれにしても、他の機種を購入することを考えれば、かなり安いのは間違いなさそうです。
Qua phone QXのスペック
Qua phone QXの大まかなスペックについても確認しておこうと思います。
OS | Android 7.1 |
サイズ | 約73×146×8.9mm |
重量 | 約139g |
電池容量 | 2,600mAh |
電池持ち時間 | 約95時間 |
外部メモリ | 256GB microSDXC |
RAM/ROM | 2GB/16GB |
ディスプレイ | 約5.0インチ TFT液晶 約1,677万色 1,280×720(HD) |
防水・防塵 | IPX5/IPX8 IP5X |
SIMカード | au Nano IC Card 04 |
CPU | MSM8937 1.4GHz/クアッドコア+1.1GHz/クアッドコア |
カメラ | メイン:約1,300万画素 サブ:約500万画素 |
対応 | おサイフケータイ・Bluetooth・Wi-Fi・赤外線 |
非対応 | ワンセグ・フルセグ・ハイレゾ・HDMI出力 |
特別目を引くようなスペックではないものの、最低限のポイントを押さえてあるという印象です。
一般的な格安スマホなどとの大きな差としては、防水防塵機能を搭載している点で、さらに加えて耐衝撃・温度耐久・耐振動も兼ね備えています。米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810G)の6項目に準拠した試験が実施されているという特徴を持ちます。
格安で調達でき、かつ耐久性に優れ長持ちするのであれば、これはかなりコストパフォーマンスの高い機種と考えてよさそうです。
Qua phone QXの注意点
Qua phone QXを実際に利用してみると、いくつかの注意点に気が付きます。
まず、個人的に最も気になったのが、電源ボタンについてです。通常、スマホやiPhoneの電源ボタンはサイド部分に設置されていることが多いですが、Qua phone QXの場合には、ディスプレイ下部の、通常ホームキーがある部分に用意されています。
押しやすい場所なので便利ではあるのですが、一般的なスマートフォンやiPhoneを過去に利用したことがある人が使うと、ついついホームキーと思ってボタンを押してしまう、というややこしさがあります。
本当のホームキーはタッチパネルになっているため、その電源ボタンの少し上部に出てくるのですが、これに慣れるまではしばらく時間がかかるかもしれません。
次に、充電器についてですが、昨今USB Type-Cという新しいタイプの充電端子に対応したスマートフォンが増えてきています。
その場合auの充電器は、「Typec共通ACアダプタ01」が必要になるのですが、Qua phone QXはまだ、この新しい充電器には対応していません。従来型の充電端子の機種なので、充電器は「共通ACアダプタ05」を利用します。過去のAndroidスマートフォンで利用していた充電器があるのであれば、それを流用できます。
イヤホン端子は上部にあるため、イヤホンはそのまま接続して利用することができます。
本体下部には、最近はほとんど見かけなくなってきたストラップホールもあるので、特に年配のユーザーの方などには便利に利用できるかもしれません。
SIMカードの対応サイズは「nano SIM」です。最も小さいサイズのSIMですね。iPhoneや最近のAndroidスマホと共通しています。
利用するにあたって気が付くポイントとしては、ホームアプリとして「auベーシックホーム」と「標準ホーム」が初期の状態で準備されています。
標準ホームは今までのAndroidスマートフォンで採用されているような、一般的なホームアプリなので、特に今まで他社スマホを利用していたような場合には比較的使いやすいと思われます。
auベーシックホームは、一つ大きな特徴として、アプリドロワーが存在しないため、今までAndroidスマートフォンといえば、アプリドロワーからホームにアプリを持ってきて配置して・・・という流れが当たり前だった人からすると違和感を覚えるホームアプリと言えそうです。
ただし、これも慣れの範囲内です。
Qua phone QXはau ピタットプランで利用したい
できるだけ安くauのスマホを利用したい、という希望に沿うことができるQua phone QXですが、料金プランもそれに合わせて設定をしないと、毎月の月額料金が劇的に安くなることはありません。
ということで、Qua phone QX購入時に是非選びたい料金プランは、やはりauピタットプランです。
最安値であれば最初の一年が1980円で利用できるという格安ぶりは、まさに格安SIMに匹敵します。
細かい条件はともかくとして、今まで同様わからないことがあった場合にauショップを利用することができながら。なおかつ料金も安いというQua phone QX+auピタットプランは、やはり格安で利用したい人にとっては最もお勧めの組み合わせと言えそうです。
関連記事:「au ピタットプラン/au フラットプランの詳細まとめ」
Qua phone QXの使い勝手
実際にQua phone QXを利用してみた感想としては、操作性については特に違和感を覚えることなく利用することができるレベルといえそうです。
たまに、少しもたつきを感じる部分もありますが、よほど細かく気にする性格でなければ問題ないと思われます。
タッチパネル感度も良好で、フリック入力をかなり高速で行ってもしっかりついてきます。文字入力ソフトとしては「iWnn IME」が採用されていますが、もし使いにくい場合には自分で使い慣れている文字入力アプリを利用してもいいでしょう。個人的には普段からATOKを利用しているので、別にアプリを入れて利用しています。一度購入すれば同じGoogleアカウントを設定しておけばそのままダウンロードが可能です。
iWnn IMEでは、デフォルトの状態で利用すると、片手で文字入力をする際に幅が広すぎて指が届かず、なかなか難しいのですが、「フローティングモード」を利用するとかなり便利に使うことができました。
iWnn デフォルト画面 |
iWnn フローティングモード |
キーボードの大きさを変えたり、場所を自由に動かしたりすることができるので 指が届く範囲にテンキーを配置することで片手操作が可能になる |
そのほか、前述したとおり電源ボタンの位置に最初は違和感がありますが、慣れてしまえばむしろ使いやすいといえそうです。
初めてスマートフォンを利用する人から使い慣れている人まで、幅広いユーザーに使いやすく選びやすい機種といえるかもしれません。