au WALLET(エーユーウォレット)がサービスを開始したのは、2014年6月のことです。
感覚としてはもっと以前からあるような気もしていましたが、実際にはまだまだ歴史も浅く最近始まったサービスと言っていいでしょう。
しかし、そんなまだ開始して数年のサービスが、すでにauの根幹にかかわる重要サービスへと変貌しています。
2017年7月4日からは、au WALLETプリペイドカードは待望のApple Payにも対応しました。
au WALLETとは何か、何がどうお得なのか、ここで改めて理解していきたいと思います。
目次
au WALLETプリペイドカードとは何か
auの、au WALLETプリペイドカードは、コンビニエンスストアや飲食店、インターネットでの買い物などに利用することができる、プリペイド(先払い)式のカードです。
買い物をするたびにポイントが貯まるため、現金決済をするよりもお得です。
開始当初は「au WALLETカード」という名称でしたが、その後「au WALLETクレジットカード」の登場に伴い、区別するために「au WALLETプリペイドカード」と名前を変えた経緯があります。
利用可能店舗としては、各種コンビニ、百貨店、スーパー、ドラッグストア、ネットショッピング等があり、MasterCard加盟店・WebMoney加盟店で利用できます。
逆に利用できない店舗やサービスとしては、auなどの各種通信料金や公共料金・ガソリンスタンドの給油・高速道路料金・インターネットプロバイダー料金・飛行機の機内販売サービス・有料放送視聴料金などがあり、通常のクレジットカードよりは使い勝手の幅は狭くなっています。
その点あくまで、プリペイドカードなわけです。
とはいえ、クレジットカードのような入会審査もないので、申し込みのハードル自体は低く、誰でもチャージさえすれば利用できるようになっています。
審査不要・発行手数料無料・年会費無料と、利用にあたっての費用は何もかかりません。
au WALLETプリペイドカードにはau契約が必須
au WALLETプリペイドカードは、au IDと紐づいて利用するため、au携帯電話またはauひかり/auひかり ちゅらの契約が必須となります。
そのため、au契約を一切持たないドコモユーザーやソフトバンクユーザー、SIMフリーMVNOユーザーは利用することができません。
あくまで、au WALLETプリペイドカードは、auユーザーのためのサービスと考えておけばいいでしょう。
仮にau WALLETプリペイドカードに魅力を感じて所有したいと思ったとしても、そのためにはauユーザーになるしかありません。
au WALLETプリペイドカードのポイント還元率
au WALLET プリペイドカードを利用するにあたっての最大のメリットは、やはりポイントが貯まるという点です。
ではそのポイントの貯まり方、つまりポイント還元率がどれくらいなのかが気になるところです。
au WALLET プリペイドカードのポイント還元率は、0.5%です。
つまり、200円の利用に対して1ポイントが付与されます。
還元率だけを見ると、そこまで高い還元率ではないと思われるかもしれませんが、他にも「au WALLETポイントアップ店」が存在し、そちらではさらにお得にポイントをためることができるのです。
以下のマークがポイントアップ店の目印です。
au WALLETプリペイドカードのチャージ方法
プリペイド(先払い)方式のカードであるau WALLET プリペイドカードを利用するためには、事前にカードに入金(チャージ)をしておく必要があります。
チャージ方法としてはいくつかの選択肢があります。
・auかんたん決済
・じぶん銀行
・クレジットカード
・WALLETポイント/auポイント
・現金
都度、わざわざチャージをしないといけないという点は、プリペイドカードの最も手間がかかる点ではあるものの、「auかんたん決済」においてはオートチャージ機能も搭載しているため、チャージの手間を省きたいという人は、auかんたん決済のオートチャージを活用しましょう。
ちなみに、チャージの上限金額は10万円となっています(キャンペーン等で上限を超える場合を除く)。
じぶん銀行とのセットキャンペーン
じぶん銀行の口座を新規開設し、さらにそのじぶん銀行からau WALLETプリペイドカードにチャージをすることで、au WALLETポイントが最大2500ポイント還元されるキャンペーンが実施されています。
とはいえ、以前はチャージをするだけでポイント還元されていたこともあったわけで、そのころからすれば特典内容はずいぶん縮小されています。
しかしそうとはいえ、お得であるのは間違いないので、まだじぶん銀行を開設していないのであれば、この機会に開設と同時にau WALLETポイントを獲得しておきましょう。
関連記事:「au じぶん銀行とは何か」
ドコモにもプリペイドカードは登場したが・・・
auと違い、ドコモの場合にはプリペイドカードの方が後発でした。
ドコモはクレジットカード事業に力を入れ始めたのが早く、古くはドコモカードの時代から、DCMXカード、そして現在のdカードへと進化し、すでに会員数は2000万会員をうかがうところまできています。
そしてドコモとしての主力カードはdカードからdカード GOLDへと変わり、さらにdカードのプリペイドカード版「dカード プリペイド」も登場するに至りました。
ただドコモの場合、dカードの会員数が非常に多いため、あえてdカードを持つユーザーがdカード プリペイドを持つメリットは多くありません。
dカードを持たない場合でも、決済機能を持たないdポイントカードのみを利用するユーザーの方が多いかもしれません。
そのため、au WALLETプリペイドカードとau WALLETクレジットカードの関係を、そのままdカード プリペイドとdカードの関係に置き換えるとかなり違和感があります。
いずれにしてもauユーザーがわざわざdカードを持つメリットは多くないため、ドコモへ変更した場合にのみ検討してみるといいでしょう。
au WALLETプリペイドカードは非接触型決済機能を持たない
ドコモのdカードと比較をするとどうしても触れざるを得ないのがこの点です。
au WALLETカードおよびプリペイドカードは、dカードのような非接触型決済機能に現在のところ対応していないため、カードそのものをかざして買い物をすることはできません。
買い物時には、カードリーダーを通しての決済となります。通常のクレジットカードでの決済方法と同じです。
これが、dカードやdカード プリペイドだと、「iD」決済機能に対応していることにより、対応店舗ではかざすだけでの買い物ができるわけです。
カードとしての利便性では、やはりクレジットカード事業で一歩先を行くドコモに軍配が上がるかもしれません。
au WALLETプリペイドカードのApple Pay対応
そんな中、au WALLETプリペイドカードは、2017年7月4日より、iPhone 7/iPhone 7 Plusで利用することができるApple Payにも対応しました。
ようやく、といったところですが、これにより今までどうしても非接触での決済ができなかったau WALLET プリペイドカードも、Apple PayにおいてQUICPayを利用することで買い物の際の非接触決済ができるようになります。
iPhone 7/iPhone 7 Plusを利用しているのであれば、さっそく登録しておきたいところですね。
au WALLETプリペイドカードを申し込みしてみた
最近では、一般的にauの新規契約をauショップ等で実施すると、そのタイミングと同時にau WALLETプリペイドカードを申込する流れになります。
基本的に申し込みして損をすることはまったくありませんので、拒否する理由はありません。よほど何かこだわりがない限りは、そのまま利用するようにしましょう。各種auのポイントバックやキャッシュバックなどがある場合には、現在ほとんどのケースでau WALLETプリペイドカードに戻ってくる形となります。
au WALLETプリペイドカードは、申し込みをしてすぐにその場でもらえるというわけではなく、後日自宅に郵送されてくる流れとなります。
期間としては約一週間ほどで送られてきます。開封してみると、中にau WALLETプリペイドカードと、かんたん設定ガイドやクイックスタートガイドなどが同封されています。
同時にじぶん銀行の案内も入っていますが、au WALLETプリペイドカードとは非常に相性がいいので、まだ作っていない場合にはこれから申し込みするとよりお得です。
au WALLETプリペイドカードのオレンジは、なかなか鮮やかな色合いです。ちなみにカードブランドはMasterCardになっています。
あとはこのカードの利用設定をして、チャージをすればコンビニなどMasterCard決済ができる加盟店で利用することができるようになります。
特にキャッシュバック等、チャージポイントがある場合には使わないともったいないので、しっかり活用していきましょう。