今、大人気でテレビCMなども数多く放送されているUQモバイル(UQ mobile/ユーキュー・モバイル)。
格安スマホ・格安SIMと呼ばれるジャンルの中でも、契約数をかなり伸ばしてきている人気のMVNOです。
人気の秘密は「格安」という部分の他に、auの電波を利用しているMVNOであるという点も見逃せません。
実は、格安スマホ・格安SIMを取り扱いしているMVNOの多くはNTTドコモの回線を利用しており、auの回線を利用しているMVNOはまだまだ少ないです。
そしてその少数派のau系MVNOの中でもトップクラスの人気を誇るのが、UQモバイルなのです。
私も実際に申し込みをしてみました。→「UQモバイルを申し込みしてみた」
今回はUQモバイルの基本について、簡単に解説していきます。
UQモバイル公式サイト→【UQモバイル】
目次
UQモバイルのイチキュッパ
UQモバイルの料金プランを他社プランと比較した際の最大のメリットは、やはりそのわかりやすさではないかと思います。
ドコモ、au、ソフトバンクや他の格安SIMなどを見回した際に、どうしてもネックになるのはそのプランのわかりにくさです。
わかりにくいから選択ができず、どうすれば安くなるのかもわからないし、どの契約に変更したらいいのかもわからない。
そんなケースは世の中にあふれています。
そこで登場するのがUQモバイルのイチキュッパです。
電話も通信も含めてイチキュッパ。そう言い切ってしまえるのが何よりもいいところだと思います。
イチキュッパ、すなわち1980円です。
もちろんUQモバイルには他にもプランがありますので、そればかりではないのですが、最低限の利用であればこの格安料金で持てる、と一言で説明できるという点は大きなメリットではないかと思います。
UQ家族割で2台目以降は最安値1480円!
イチキュッパでもかなりの格安料金だと思うのですが、さらにUQ家族割を適用させると、2台目以降の料金がさらに安く、一年目最安値の1480円(イチヨンパ)で利用することができます。
おしゃべりプランSで5分以内かけ放題、データ容量も2年間の増量オプションで2GBを利用可能です。
この条件で月額1480円なのですから、まさに格安と言えます。
UQモバイルの基本プラン
UQモバイルの料金プランに関しても、他のMVNO・格安SIM同様、データ容量を基本として理解した方がわかりやすいと思います。
その上に、通話を「おしゃべりプラン」にするのか、「ぴったりプラン」にするのか選択することができます。
プランS | プランM | プランL | |
月額料金 | 1980円 | 2980円 | 4980円 |
データ容量 | 2GB | 6GB | 14GB |
ぴったりプラン | 【無料通話】 最大60分/月 |
【無料通話】 最大120分/月 |
【無料通話】 最大180分/月 |
おしゃべりプラン | 5分以内の国内通話が何度でも無料 |
(※各種割引キャンペーン適用後、一年目の料金)
UQモバイルの公式サイトを確認すると、上記の料金プランが大きく記載されています。
しかしこの料金表には、少し解説が必要です。
とりあえずまず理解しておく必要があるのは、上記料金は契約から1年間の料金である、という点です。
それはなぜかというと、「イチキュッパ割」という割引キャンペーンを適用させた場合の料金が記載されているからです。
イチキュッパ割は上記プランを新規契約すれば、そのまま自動適用されますが、二年目以降はその割引額1000円がなくなるため、実質1000円が値上がりする形となります。
つまりプランSの場合が1980円→2980円という具合ですね。
さらに詳細を解説すると、上記料金は「スマトク割」という割引も同時に適用されている金額です。
二年間1000円を割引するというサービスなのですが、二年経過後は長期割引に切り替わり1000円引き自体は継続しますので、あまり考える必要はないでしょう。
逆にそのあたりを追求していくと混乱のもとになる可能性があります。この記事後半で、その点について詳しく解説します。
単純に、一年目は最低1980円、二年目は+1000円の2980円と理解しておけばいいでしょう。
UQモバイルのおしゃべりプラン
UQモバイルのおしゃべりプランは、昨今流行りの5分かけ放題サービスです。
auで言うところのスーパーカケホですね。
ドコモではカケホーダイライトです。
このプランを料金内に含んでいるのが、おしゃべりプラン+プランS/M/Lというわけです。
おしゃべりプランSの場合、5分かけ放題を含みながらデータ容量は2GB(2年間)利用することができ、1980円となります。
格安ですね。さらにUQ家族割適用で1480円になることを考えると、いかにUQモバイルが安いかがわかると思います。
ちなみにおしゃべりプランでは、5分を超えた通話が発生した場合には、30秒ごとに20円の通話料が別途かかります。
さらに注意点として、auやドコモの通話定額制プランと同じく、ナビダイヤルやテレドーム(0570/0180から始まる番号)への通話や番号案内(104)、SMS送信、海外での発着信などは5分かけ放題の対象外となります。
090/080/070からはじまるケータイやスマホ、PHSへの通話、03などの固定電話への通話、050から始まるIP電話への通話に関してはすべて5分かけ放題の対象です。
UQモバイルのぴったりプラン
おしゃべりプランに対して、UQモバイルの「ぴったりプラン」は、かけた分だけ料金が発生する従量制プランとなっています。
ぴったりプランS/M/Lのそれぞれについている無料通話分は、二年間二倍となっていますので、それぞれ60分、120分、180分となっています。
おしゃべりプランとどちらがいいか、という問題ですが、これは電話の利用方法によります。
たとえば長電話が少なく、回数は多くてもほとんどのケースで5分以内に通話が終わるということであれば、おしゃべりプランがおすすめです。
逆に、電話の回数は少ないものの、1回の通話で長電話をすることがある、という場合にはその通話時間に応じてぴったりプランを選択する方がいいでしょう。
ちなみに通話料金は、ぴったりプランで無料通話分を超過した場合も30秒あたり20円となっています。
おしゃべりプランと同じく、ナビダイヤル・テレドームなどへの通話やSMS送信などについては、無料通話の対象外となりますので注意しましょう。
UQモバイルの二年目・三年目の料金
ここでいったん気になってくるのが、UQモバイルを利用した場合の、二年目、三年目の料金のことではないでしょうか。
二年目の料金については、とりあえず念頭にいれておく必要があります。イチキュッパ割がなくなりますので、二年目は単純に月額料金が1000円上がると覚えておきましょう。
ただ、三年目以降の料金については、とりあえず考える必要はほとんどありません。
三年目以降の内容をあれこれ考えるよりも、それまでに利用できる料金をメインに考えておけば問題ありません。それには、理由があります。
UQモバイル利用時に三年目以降を考える必要がない理由
UQモバイルを利用している場合、二年目までキャンペーンが適用され、三年目からは内容が変わってしまう項目がいくつか存在します。以下の通りです。
・スマトク割の終了
・データ容量二倍の終了
・ぴったりプランの無料通話二倍が終了
スマトク割が終了すると、割引金額1000円がなくなってしまうので単純に値上げになりますが、それに代わって長期割引1000円が適用するようになりますので、現状、事実上値上げされることはありません。
ただ、データ容量二倍が終了して半分になってしまったり、ぴったりプランの無料通話分二倍も終了して半分になってしまうという点は、使い勝手にかなり影響しますので、要注意といえます。
とはいえ、契約時点でそんな先のことを考える必要はまったくありません。とりあえず二年、安く快適に利用できる方が大事です。
なぜなら、ケータイ・スマホ業界はとにかく移り変わりが激しく、二年後は何がどうなっているか現時点ではまったくわからないためです。
UQモバイル自体、二年後にはプランが変わったり新プランが追加されたりしている可能性は高いと思われますし、むしろ、二年程度で全体的な見直しをすると決めておいた方がいいのです。
そのため、二年後もし、UQモバイルのまま継続をしようとしてキャンペーンが終わり、高くなるようであれば、もっとお得なほかの方法を模索すればいいのです。
今の世の中、5年も10年も安いまま安定して利用できるサービスなどないと考えた方が正解です。
そう考えると、目先の二年、かなりお得に利用することができるUQモバイルは、今現在選ぶのであれば最適な選択肢であるといえるわけです。
UQモバイル最大の特徴・iPhoneが手に入る
大手キャリア・au/ドコモ/ソフトバンクでは手に入れることができるiPhoneも、MVNO経由で手に入れるのはなかなか至難の業です。現時点でiPhoneの取り扱いをしているMVNOは非常に少ないためです。
しかしUQモバイルでは、iPhone 6s/iPhone SEを手に入れることができます。
どちらも性能的にもデザイン的にも十分現役といえる機種で、利用しての満足度も高いです。実際私自身iPhone SEを所有していますが、何の不満もなく利用することができています。
格安SIMでiPhoneを利用したい、という場合には、UQモバイルが第一の選択肢になるのは間違いありません。
関連記事:「UQモバイルにてiPhone SEが購入可能に」
UQモバイルの格安スマホ購入システム
UQモバイルで格安スマホを購入する場合の一般的な方法として、まずは一括購入、そしてもう一つ割賦購入という方法が用意されています。
2017年6月7日までに購入した場合には、端末購入アシストというシステムが採用されていましたが、6月8日以降には割賦契約とUQ購入サポートに変更されました。
機種ごとに割賦契約対応機種と、UQ購入サポート対応機種に分かれており、UQ購入サポート対応機種では割賦を組むことはできませんが、その代わりに一括で最大21600円が端末代金から割り引かれます。
機種によって適用されるマンスリー割はそのまま継続しており、月々の利用料金からの割引が二年間かかる形となります。
2017年6月8日以降の購入システムが変わってしまったものの、それまで端末購入アシストで購入したユーザーに対しては何も変更はありませんので、気にしなくても問題ありません。あくまで、新たに機種を購入するユーザーに対して、購入システムが変更になった状態です。
UQモバイルのキャンペーン
UQモバイルは、申し込みにあたって、時期ごとに各種キャンペーンを展開しています。
そのキャンペーンをしっかり活用していくことで格安の料金を実現することができるため、内容をしっかり把握しておきたいところです。
加えてUQ家族割も継続して提供されていますので、よりお得に利用できるようになっています。
各種キャンペーンの詳細は「UQモバイルキャンペーンまとめ」にて確認されてください。
UQモバイル・格安スマホの補償内容とは
UQモバイルには二つの補償サービスが存在します。
一つは「端末補償サービス」、もう一つは「つながる端末保証」です。
それぞれの詳細な内容については別記事にてまとめていますので、ここでは大まかな内容をまとめておこうと思います。
まず、二つの補償サービスの違いとしては、UQモバイルで購入したスマホに付けられる補償なのか、持ち込み端末に適用できる保証なのか、という点です。
端末補償サービスが前者で月額380円、つながる端末保証が後者で月額500円です。
どうしても格安スマホや格安SIMを利用する場合には端末に対する補償に不安を感じるケースが多いと思いますが、購入端末だけでなく持ち込み機種に対してもつけられる保証が準備されているため、非常にお得です。
唯一注意点としては、iPhoneに対する取り扱いで、UQモバイル販売分のiPhoneの補償についてはAppleCare+が案内され、持ち込みの場合には補償はつけられません。
万が一持ち込みのiPhoneが故障した場合には、次の機種への買い替えを検討する必要が出てきます。
基本的には、UQモバイルで利用可能なスマホ端末を購入するケースが多いと思いますので、どちらかというと端末補償サービスの方が利用機会としては多くなるのではないかと思われます。
申し込みのタイミングが端末購入時のみとなっているため、事前に補償をどうするのか考えておいた方がいいかもしれません。
逆に持ち込みの場合には、それまで利用していた旧機種であることが多いと思いますので、故障したら買い替えと考えているのなら、わざわざつながる端末保証は利用しないという選択肢ももちろんあります。
自分のケースがどのパターンに当てはまるか、確認しておくようにしましょう。
関連記事:
「UQモバイルの端末補償サービスは利用すべきか」
「UQモバイルのつながる端末保証とは何か」
UQモバイルはテザリングを無料で利用可能
テザリング機能は、大手キャリアでも有料にされている場合もありますが、UQモバイルでは完全に無料で利用することができます。
つまりUQモバイルの格安SIM自体はテザリングに対応しているのですが、そのSIMを入れて利用するスマホ端末側でテザリングに対応しているかどうかによって、実際に使えるのかどうかが変わってきます。
UQモバイルで販売されている端末であればほぼテザリングはそのまま利用可能となっていますが、持ち込み機種だったりSIMフリーの格安スマホ、ドコモやソフトバンクのSIMロックを解除した端末などでは、利用できない端末もありますので、事前に対応機種について調べておく必要があります。→UQモバイル公式サイト・動作確認端末一覧
関連記事:「UQモバイルでテザリングは標準搭載」
UQモバイルの解約金とは
UQモバイルには、au、ドコモ、ソフトバンクと同じような二年更新の契約と解約金が存在します。
プランによって解約金の有無は変わるのですが、UQモバイルが標準でおすすめしている「おしゃべりプラン」と「ぴったりプラン」では契約期間が定められており、二年の自動更新となっています。
課金開始月を1ヶ月目とする25ヶ月間を契約金とし、25ヶ月目が「契約満了月」としています。契約満了月の翌月が更新月です。
この点、とらえ方はau、ドコモとほとんど同じです。2017年4月が課金開始月となれば、二年後2019年の4月が25ヶ月目、その翌月である2019年5月が解約金がかからない更新月です。
一方、おしゃべりプラン、ぴったりプラン以外のプランでは、解約金に関する考え方はまったく違います。
こちらはどちらかというと、一般的なMVNOが採用している内容と同じです。
音声プランについてのみ最低利用期間が設けられていますが、それを過ぎるといつ解約しても解約金はかかりませんし、データ専用プランやSMS対応プランではそもそも解約金事態が存在しません。
すぐに解約することはないにしても、先々のことまで考えて、解約時の内容についてはしっかり確認しておきたいところです。
関連記事:「UQモバイルの解約金と大手キャリアへのMNP」
量販店でUQモバイルを勧められた
先日私が家電量販店のスマートフォンコーナーをなんとなく眺めて歩いていたところ、声をかけてきたお店の方に、UQモバイルを勧められました。
最近は家電量販店でもUQモバイル販売員がかなり増えたような印象があります。
その時は、せっかく声をかけてくれたので、とにかくスマホの月額料金を安くしたいという要望を伝えてみたのですが、それならばと力を入れてUQモバイルを案内されました。
販売員の方も、それくらい自信をもっておすすめできるサービスだということですね。
私と同じように、お店で勧められたんだけど気になってたんだよね、という方や、CMでよく最近見かけるけどどういうサービスなんだろうと考えていた方にもおすすめできます。
UQモバイルを申し込みするには情報が必要
以上、UQモバイルの概要がなんとなく、理解できたのではないかと思います。
ただ、実際にUQモバイルを申し込みするまでには、まだまだ情報が足りません。
もっとたくさんの情報を集めて、それからの申し込みしないと、失敗してしまう可能性もあります。
当サイトでは、auからUQモバイルへの移行について、わかりやすく少しずつ情報を提供していこうと思います。
まだまだ焦る必要はありません。ですが、できることは早めに実施していきたい、ということもあります。
auについて、そして数少ないau系MVNOであるUQモバイルについて、継続して理解していきましょう。
UQモバイル公式サイト→【UQモバイル】